バットにはトップバランスとミドルバランスがありますが、子供は一体どちらを選べば良いのでしょうか?
この記事ではトップバランスとミドルバランスの選び方について解説していきます。
トップバランス・ミドルバランスとは?
トップバランスとは?
長距離バッター向け。
バットの重心が先端側にあり、ヘッドの効いたスイングができる。よりボールを遠くに飛ばすことができる。
ミドルバランスとは?
中距離バッター向け。
バットの重心が中央寄りにあり、トップバランスよりもバットが扱いやすくなるメリットがある。ボールを遠くに飛ばすことよりも、バットコントロールを重視したバットと言える。
トップバランスとミドルバランスどちらがおすすめ?
まず一般的な意見から解説すると、身長が高い・筋力量がある・飛距離を出すことができるバッターは迷わずトップバランス。全体の割合からしてもトップバランスを使用している方が多いです。
身長が小さい・筋肉量がまだ少ない・ボールを遠く飛ばすことが得意でない選手はミドルバランスを選択するのがおすすめです。
しかし、これは個人的な意見も含まれるのですが、少年野球こそトップバランスを選択するべきだと考えます。
なぜなら、少年野球すなわち子供のときから「自分はホームランは打てない」「ボールを遠くに飛ばすのは無理」「長打を狙うタイプではない」と決めつけるのは早すぎます。指導者の中にも「この子はバントさせておこう」「ホームランなんかいらない」と決めつける大人が居ます。
子供の成長なんていつどのタイミングで発達するかわかりません。体が小さくて細かったとしても、体が発達するタイミングで野球の能力も爆発的にアップすることだってあります。
むしろ子供だからこそホームランを打つ夢を追いかけるべきだと思います。将来、中学生や高校生になったら名の知れるバッターになる可能性は誰しもが秘めているはずです。子供の頃から自分はホームランなんて打てないと思い込ませていたら、開花するかもしれない才能を殺す行為になってしまうかもしれません。
だからこそトップバランスを使ってしっかり正しいスイングを身につけることが大事だと私は考えます。現在の身長、体重なんて関係ありません。
試合では使い分ければ良い
しかしながらミドルバランスが不要とは思いません。
例えば、試合は結果を残さなければならないので、試合だけはミドルバランスを使用することはありだと思います。ミドルバランスもしっかり振って芯を捉えれればそれなりに打球は飛びます。経済的な問題はあるかもしれませんが、こういった使い分けはあっても良いでしょう。
その分、練習でトップバランスをしっかり振れるように鍛錬していこうと子供と一緒に考えを共有すべきだと思います。