満塁でスクイズするときのメリット・デメリットを解説!

攻撃側

満塁のスクイズといえば、2018年の第100回甲子園で金足農業高校が近江高校を相手にサヨナラ2ランスクイズを決めた試合が思い浮かびますね。

では、満塁でスクイズをするとき一体どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。解説していきましょう。

満塁でスクイズするときのメリット

まずは、満塁でスクイズするときのメリットから。以下のようなことが挙げられます。

【1】バッテリーが外しづらい

満塁では絶対フォアボールが出せない状況です。あまりボール先行にしたくありません。ということは、バッテリーはスクイズを警戒していても外しづらい状況です。警戒すればするほどカウントは悪くなってしまいます。もちろん外してくることも十分考えられますが、点差が近いほどかなり勇気のいる決断です。バッターはスクイズの成功確率が高いのです。

【2】後続にチャンスを継続できる

満塁のスクイズは、満塁の送りバントと同じことです。3塁ランナーをホームへ帰し、1.2塁を2.3塁にすることができます。ノーアウト満塁でスクイズした場合、次のバッターは1アウト2.3塁という場面が与えられるわけです。追加点のチャンスです。次のバッターが1番バッターやクリーンナップ、その日調子が良いバッターならスクイズは良い選択になります。

満塁でスクイズするときのデメリット

【1】ホースプレーになる

満塁では全ての塁がホースプレーです。タッチプレーに比べてランナーは当然アウトになりやすくなりますね。ピッチャー前に転がった場合、グラブトスでもアウトにしやすくなります。

【2】ホームゲッツーになる可能性がある

【1】でも解説してように、満塁はホースプレーです。バントがピッチャー方向に強くいった場合、たちまちホームゲッツーになる可能性もあります。コースを狙ってバントするのが難しい投球はどうしようもありませんからね。これが満塁のスクイズで最も注意したいことです。

【3】大量点のチャンスを失う

スクイズは基本的にバッターはアウトになるため、アウトカウントを増やすことになります。確実に1点を取りに行く一方で大量得点のチャンスを潰しにいっている状態です。もちろん後続のバッター陣に連打が出れば大量点を取ることはできますが、その確率を下げていることに変わりはないのです。

また、コントロールに不安のあるピッチャーほどバントはかなり助かります。カウント、それまでのコントロール状態を見極めて、ピッチャーを助けるような行為は避けたいですね。

まとめ

満塁のスクイズ

以上、満塁のスクイズにはこのようなメリットとデメリットが存在します。

結果的にそれがチームの勝利に繋がるプレーなら正解になりますが、より正解にするためには、そのときの打順、バッターの調子、相手ピッチャーの調子、バッテリーの心理など様々なことを瞬間で判断しなくてはなりません。

サインを出すのは監督ですが、プレーする本人もしっかりとこのことを頭に入れておきましょう。

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