打順の一番最後を打つ9番バッター。
最も打順が巡ってこない打順だからチームで一番打撃能力が低いバッターを置くべき?
いいえ。
決してそうではありません!!
「2アウトランナー無しで9番バッターはわざとアウトになった方がいいの?」という記事でも解説したように、9番バッターは1番バッターへと繋ぐ非常に重要な打順なのです。
9番バッターに適している能力
そこで、9番バッターには「出塁率」と「走力」。この2つの能力に長けている選手が望ましいです。
【1】出塁率
チームでトップクラスの能力を持つバッターが次(1番)に控えているので、9番バッターは1番バッターへのチャンスメイクをして欲しいんです。
打率が高くないから下位打線に配置してると思うので、とにかく出塁することを心掛けましょう。内野安打、四球などで出塁を勝ち取れる選手がここいると相手投手もかなり嫌です。
【2】走力
いざ出塁率したときに、ランナー1塁とランナー2塁では、得点できるチャンスの大きさが全然違います。
特にツーアウトの状態なら9番バッターはかなり走りやすいです。仮にアウトになっても次の回1番から始められるので、サインを出す方もレパートリーが広がるし、思い切ってサインを出すことができます。
また、相手投手が盗塁に気を取られてくれれば、1番バッターとの勝負に集中できなくなり、失投や有利なカウントでの勝負を演出することができるというメリットもあります。
プロで理想の9番バッターは?
2015年パ・リーグ盗塁王にも輝いている中島選手(日ハム)ですね。
足の速さはもちろんのこと、決して高い打率でなくてもあのカット技術による四球の量産、そして打ちとった打球を内野安打にできるのはまさに9番バッターの理想です。