ピッチャーはキャッチャーが出したサインのとおりに投げるのが通常です。
しかし、場面やカウントによってはそのサインに対して首を振ることがあります。
ピッチャーが首を振るとバッターは、「あれっ、変化球でくるのかな?ストレートかな?」と迷わされてしまうことがあると思います。
でもこれそんなに迷う必要ないんですよ。解説していきましょう。
なんで首を振るのかを考えてみよう
ピッチャーが首を振るということは、ピッチャーは自分が投げたい球種があるってことです。
つまりどういうことか。
それはピッチャーが一番自信のある球種を投げたいということです。
ピッチャー経験のある人ならわかると思いますが、キャッチャーのサインに首を振るときって自分の投げたくない球種、不安のある球種を要求されたからなんです。
これが頭に入っていると、相手のピッチャーが投げてくるであろう球種が大体予測できます。
相手ピッチャーの得意なボールを知っておく
初対戦のピッチャーでも、イニングを重ねればどんな球種が得意で自信があるのかは大体わかってくると思います。
速球派のピッチャーならストレートかもしれないし、技巧派のピッチャーならスライダーかもしれません。まずはそれをベンチから観察しましょう。
どの球種をメインに組み立てているのか、どの球種をウイニングショットにしているかよく見てください。
相手ピッチャーが得意としている球種がこれだなとわかれば、相手ピッチャーが首を振った時そこに山を張れるんです。
また、この日一番コントロールできている球種も確認してください。いくらキレのある良いスライダーを持っていたとしても、そのスライダーが全然ストライク入らずコントロールできていなければ首を振ってスライダーはなかなか投げれません。
コントロール難のピッチャーならストレート
全体を通してボール先行のピッチャー、フォアボールの多いピッチャーに関しては、首を振ったらストレートでほぼ間違いないです。
コントロール難なピッチャーは変化球でカウントを取ったり、わざわざ首を振って変化球なんて投げられません。ストレートがコントロールできないのに、変化球をコントロールできるわけないんです。投げたい球種はストレートしかないんです。
首を振る行為はバッターにヒントを与える
このようにピッチャーが首を振るということは、バッターを惑わすどころかむしろバッターに有利なヒントを与えてしまっているんです。
今まで相手ピッチャーが首を振ると球種に惑わされてしまっていたプレイヤーは、是非次の試合で活かしてみてください。