より素手に近い感覚で捕球できる。
硬式に比べてボールが柔らかい軟式野球において、特に内野手は守備用手袋(以降、守備手)はしない方が望ましいです。
草野球だと形から入るプレイヤーもかなり多いので守備手をしたいという気持ちはわかりますが、もしかしたらこの守備手が思わぬエラーや送球の遅れを招いてしまうかもしれません。
素手に近い感覚の方がプレーしやすい
いくら守備手が薄手に作られているとはいえ、守備手をしているのとしていないのとでは、当然守備手をしていない方が素手に近い感覚になります。
内野手はゴロの捕球から送球の正確さ、そしてスピードが求められます。より感覚の繊細さが必要になってきます。
ボールを掴む感覚がほんの少しでも鈍ることによって、捕球ミスや送球ミスが試合で出てしまう可能性だって十分にありえるのです。
そもそも何のために守備手をしているか?
「なぜ守備手が必要なのか?」考えたことはありますか?
理由としては以下のようなことが挙げられます。
- 【1】捕球時の衝撃緩和
- 【2】グローブの皮を汗の塩分から守る
- 【3】臭い防止
- 【4】かっこよく見える
では、これをひとつずつ潰していきましょう。
【1】捕球時の衝撃緩和
軟式野球はまともにグローブの芯でキャッチしてもそんな痛くないです。こんなの痛がっているようでは、送球を怖がっているのと同じです。どんな送球が速いプレイヤーの送球を受けても怪我なんてしません。
また、もしプレイヤーによって痛くなるような送球がくるにしても、その機会は試合で何個あるでしょうか。ゴロを捕球する機会の方が圧倒的に多いです。
ただし、冬場に関してはグローブのどの部分で捕っても痛いし、それこそ怪我に繋がる恐れがあります。これまで散々守備手をするなと言ってきましたが、冬場に関しては守備手はするべきだと思います。
【2】グローブの皮を汗の塩分から守る
確かに皮は水分や塩分に弱いけど、野球の試合や練習後にしっかりとグローブを磨いて保管環境をケアすればそうそう皮がボロボロになることはないです。
ましてや草野球なら週に一度くらいの活動しかないと思うので、余計に皮は痛みにくいです。
【3】臭い防止
これも野球が終わった後の保管の仕方の問題です。グローブを袋の中にずっと閉じ込めておけば守備手関係なく臭くなります。
【4】かっこよく見える
論外です。見た目とかどうでもいいです。
ファースト、キャッチャー、外野手は守備手してもOK
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ファーストはゴロよりも送球を受ける機会の方が圧倒的に多いので、守備手をしたければすればいいと思います。外野手も特に繊細さは求められないので同じです。
キャッチャーはピッチャーの投球を受けることがメインの仕事なので、むしろ守備手は絶対にするべきだと思います。
最終的には自分の判断
セカンド、ショート、サードのプレイヤーは守備手をした場合としない場合でノックを受けてみてください。そのうえで今一度どちらが守りやすいか判断しましょう。外見重視でしているプレイヤーは特に。
昔から守備手を使っていて、守備手がないと逆にプレーしずらいというプレイヤーは無理して外す必要はありませんが、基本的には守備手をしないことをオススメします。
プロ野球ですら守備手をしていないプレイヤーはいるし、元ヤクルトの名手 宮本慎也選手が守備手をしていなかったのも、より素手に近い感覚を重視したのではないかなと勝手に思っています。