ボール球に手を出さない選球眼。ストライクを見極める選球眼。どのバッターにも絶対に必要な能力です。
打順を組むチームの監督やコーチとしてもなるべく選球眼の良いバッターを把握しておきたいところ。
打者成績を評価するうえで、明確な数字が出ない選球眼はなかなか評価しずらいものですが、BB/Kという指標を使えば各プレイヤーの選球眼の良さを数値化することができます。
BB/Kとは
BB/Kは文字通り、四球÷三振で算出された数値です。
BB/K=四球÷三振
この数値が高いほど、フォアボールの数が多くて三振の少ない選手。すなわち選球眼が良い選手だと評価されます。
では、どれくらいの数値であれば優秀と言えるのでしょうか。過去2年のプロ野球の成績から見てみましょう。
プロ野球 BB/Kランキング
2016年度 BB/Kランキング
順位 | 選手名 | 四球 | 三振 | BB/K |
---|---|---|---|---|
1 | 中村晃(ソ) | 99 | 53 | 1.86 |
2 | 銀次(楽) | 61 | 49 | 1.24 |
3 | 田中賢介(日) | 69 | 56 | 1.23 |
4 | 坂本勇人(巨) | 81 | 67 | 1.20 |
5 | 川端慎吾(ヤ) | 34 | 31 | 1.09 |
6 | 角中勝也(ロ) | 68 | 64 | 1.06 |
7 | 柳田悠岐(ソ) | 100 | 97 | 1.03 |
8 | 西野真弘(オ) | 56 | 55 | 1.01 |
9 | 山田哲人(ヤ) | 97 | 101 | 0.96 |
10 | 坂口智隆(ヤ) | 63 | 66 | 0.95 |
2015年度 BB/Kランキング
順位 | 選手名 | 四球 | 三振 | BB/K |
---|---|---|---|---|
1 | 中村晃(ソ) | 66 | 47 | 1.40 |
2 | 鳥谷敬(阪) | 89 | 77 | 1.15 |
3 | 近藤健介(日) | 59 | 59 | 1.00 |
4 | 田中賢介(日) | 57 | 58 | 0.98 |
5 | 藤田一也(楽) | 28 | 30 | 0.93 |
6 | 糸井嘉男(オ) | 72 | 78 | 0.92 |
7 | 角中勝也(ロ) | 47 | 52 | 0.90 |
8 | 柳田悠岐(ソ) | 88 | 101 | 0.87 |
9 | 福留孝介(阪) | 65 | 75 | 0.86 |
10 | 坂本勇人(巨) | 65 | 79 | 0.82 |
このランキングを見てみると、1.00を超えていれば優秀であるということがわかります。
数式が四球÷三振なので、単純に三振よりも四球が多ければ優秀ということにもなりますね。
特に2016年度の中村晃選手(ソフトバンク)の1.86はヤバイですね。三振の数よりも四球の数がおよそ2倍近くの数字になっています。しかも2015年から2年連続でBB/Kキングです。
一般的には、柳田選手(ソフトバンク)や鳥谷選手(阪神)が非常に選球眼が良いというイメージがありますが、このように数値化してみるととてもわかりやすいですね。
みなさんのチームでも一体どの選手が選球眼に優れているのか、BB/Kで算出してみてください。