どんなに良いバッターでも、その日の調子によって、「ちょっと今日打てる気しないな・・。」「今日のスイングおかしいな・・。」「ボールが見えてないな・・。」色々と感じることがあります。
先週は良くても、昨日は良くても、その日バッターボックスに立ったら不調を感じることは誰にでもあることです。だからバッティングって難しいんですよね。
では、不調を感じた試合。どのようにしてこの後打席に立てば良いでしょうか。打てないとわかっている状況の中で、どのように対応していけば良いでしょうか。
確実にできることをやる!
もちろん試合の中で不調の原因となる部分が訂正できればそれに越したことはありませんが、なかなか瞬時に解決するのは難しいです。
でも、打席は回ってきます。勝利のために打席に立たなくてはなりません。
そんな時は、まず自分が今すべきことを優先に考えましょう。(不調じゃなくても当たり前のことなんですが。)
いくつか事例を上げてみましょう。
【1】イニングの先頭バッターだったら
先頭バッターに求められるのはとにかく出塁することです。
本来はヒットを狙って打席に立ちますが、それが無理そうだと感じたらもうフォアボール狙いしかありません。
追い込まれるまでじっくりボールを見て、追い込まれたらあとはファールで対応です。フォアボールが期待できなければ、最低限内野ゴロを打つことを心掛けましょう。相手のミスの確率を少しでも上げます。
結果的に出塁できなくても、球数を一球でも多く投げさせることができれば、チームにとっては少なからずプラスになります。
【2】ノーアウト、1アウトでランナーがいたら
仮に打順がクリーンナップだろうが関係ありません。自分でヒットが期待できないのであれば、確実にランナーを進めることだけを心掛けます。
たとえ1アウト1塁でも、進塁打を打てば2アウト2塁のチャンスを作ることができます。ワンヒットで1点です。
1アウト2塁なら、進塁打を打てば2アウト3塁。パスボールでも1点が入ります。チャンスを広げて、あとは後続に託しましょう。
結果的にランナーを進められればいいわけだから、ノーサインでバントしたっていいでしょう。
【3】2アウトランナー3塁だったら
本来ならここもワンヒットで得点を狙う場面です。
しかし、ここで打てないのであれば、いかに後ろへ繋ぐことができるを考えましょう。基本的にはフォアボールを狙います。または、変化球を投げさせて失投からのパスボールを誘うこともできる場面です。どちらも共通して言えるのは球数を投げさせることです。
ボール球に手を出したり、打てないとわかっているのにも関わらず浅いカウントで打ちにいくなんてことのないように。
打線の一つの駒としての機能を果たせ
「今日の自分は調子が悪いから打てなくても仕方ない。」ではダメなんです。そんな考えなら、今すぐベンチへ。貴重な一つのアウトをドブに捨てるようなものです。
仮に自分がアウトになるにしても、意味のあるアウト、相手に少しでもダメージを与えられるアウト、後続へチャンスを広げるためのアウト、すなわちチームのためにアウトになってください。これが貢献打。そしてチームプレイというもの。
1番~9番まで組まれる打順。それぞれ求められる役割、結果があります。それが打線というものです。一人一人がそれを理解し、実行することによって得点が生まれるのです。