ランナーコーチは適当に選ぶな!適任をチームで選出せよ!
みなさんのチームでは、一塁と三塁のランナーコーチは誰が行くのか決まっているでしょうか。
ランナーコーチは専門職と言ってもいいくらい、スターティングメンバーには名を連ねなくとも非常に重要なポジションです。
もし決まっていないのなら、今すぐランナーコーチを決めておきましょう!
では、一体どんなプレイヤーがランナーコーチに向いているでしょうか?
解説していきましょう。
ランナーコーチに必要な5つの能力
ランナーコーチはただ突っ立ているだけではありません。
打球が見えていないランナーに対して、ゴーorストップの指示を出さなければいけません。二塁牽制では相手二遊間の位置を知らせなければいけません。
試合に出ていなくても、試合の中で非常に大きな影響力を持っているのです。
【1】チーム全員の能力を把握している
選手一人一人の足の速さ、ベースランニングの速さ、スライディングの上手さなどを考慮し、打球によってゴーなのかストップなのかを的確に判断しなければなりません。
それにはチーム全員の能力を知っている必要があります。
【2】チームで信頼されてる存在である
ランナーはランナーコーチの指示に全てを委ねています。試合ではランナーコーチのことを100%信頼しているわけです。
しかし、1点を争うような重要な場面で普段からあまり信頼されていないプレイヤーが三塁にいたらランナーはどう思うでしょうか。
実際にそれが正しい判断のゴーだったとしても、一瞬でも「大丈夫かな?」と疑ってしまうでしょう。この一瞬の疑いがホームへの突入を0.1秒単位での遅れに繋がる可能性だってあるわけです。
もし疑いの気持ちからランナーが打球を目視しようものなら、ランナーコーチがいる意味は無いし、ホームへの突入もできません。
チーム全員が「コイツなら任せられる!」と思うようなプレイヤーでないと実はランコーは務まらないんです。
【3】判断力がある
優柔不断なプレイヤーはランナーコーチに向きません。
いくら優秀なプレイヤーでいくらチームに信頼されてても、ランナーコーチ自身が重要な場面で迷ってしまったら、ランナーは身動きが取れません。
もし一瞬迷ってからゴーと腕をまわしてしまったら、ランナーも一瞬止まったうえにスピードを殺してしまった状態でホームへ突入することになってしまいます。
ゴーならゴー。ストップならストップと瞬時の判断ができるプレイヤーである必要があります。
【4】声をしっかりと出せる
ランナーへの指示は声です。ランナーをホームへまわすとき以外はジェスチャーではなく声が全てです。
いくら的確な指示を送っても、それがランナーに聞こえないのでは指示をしていないと一緒です。
声質なんかもありますが、しっかりとグラウンドに響き渡るような大きな声を出せるというのが大前提です。
【5】相手を観察できる洞察力がある
考慮するのは当然ランナーの足の速さだけではありません。
打球ももちろんのこと、相手チーム各ポジションの守備の上手さや肩の強さも考慮する必要があります。
元から知っているチームならある程度情報があるのかもしれませんが、アマチュア野球では知らない相手とやる方が多いので、相手チームのことはシートノックやボール回し、試合中のプレーの中で知ることになります。
このわずかな情報の中でしっかりと相手の能力を見極める力もすごく大切なことです。
ランナーコーチはレギュラーから出したっていい
上記でも解説したように、レギュラーじゃないメンバーを適当に割り当てるのではなく、しっかりと適任を割り当てなければいけません。
一般的にランナーコーチは試合に出場していないメンバーがやるものですが、レギュラーから出たっていいわけです。草野球なら尚更です。
ただ、やはり試合に出ている選手の負担を減らすためにも、なるべく試合に出ていないプレイヤーがランナーコーチに行くのが望ましいというのは変わりありません。
ランナーコーチの判断で試合が決まる
「あそこでゴーしていたら勝ってたのにな。」「あそこでストップさせとけばまだチャンスはあったのにな。」こんな事例はいくらでもあり得ることです。
ランナーコーチは試合に出ずとも10人目、11人目の選手として非常に重要なポジションです。目立たないけど、試合に影響を与えるポジションなんです。
チーム内でしっかりと適正のあるランナーコーチを固定して試合に臨みましょう。