ノーアウトもしくはワンアウト3塁の場面、硬式野球は犠牲フライを狙いに行くのがセオリーですが、軟式野球ではその逆。叩きつける内野ゴロを狙った方が得点できる確率が高いです。
なんで軟式は叩きつける方が得点できる確率が高いの?
そこには3つの理由があります。
【1】外野フライを狙って打つのが難しい
もちろんバッターによっては犠牲フライを狙ってもいいと思います。しかし、それは狙って犠牲フライを打てるバッターだけ。
軟式野球はボールの下を狙って打つと、硬式では外野へ飛ぶ打球が内野フライになってしまうため、硬式球に比べて外野フライを打つ難易度が高いです。
【2】軟式球はバウンドが高い
硬式ボールのゴロは球足が早くてバウンドが低いけど、軟式ボールは叩くとゴロが大きくバウンドします。この軟式ボール最大の特徴を活かすんです。
内野が前進守備を敷いていても、ゴロが大きく弾むとホームは間に合いません。ヒットじゃなくても、犠牲フライじゃなくても1点入るんです。
【3】内野ゴロなら誰でも打てる
犠牲フライはバッティング技術やパワーが必要だけど、内野ゴロは誰でも打てます。しっかりと叩くことを意識すれば、特別なバッティング技術は必要ないのです。
そして、内野ゴロにはさらなるメリットが!!
内野ゴロを打てばチャンスが広がる可能性も上がる
内野ゴロを打つメリットは、1点入りやすいだけではないんです。その後のチャンスも広がりやすいんです!
仮に犠牲フライなら1アウトが確実に取られてランナーも残りません。
しかし、内野ゴロなら相手のミスを誘う可能性もあれば、ホームがフィルダースチョイスになる可能性もあります。さらに、打った打球が前進守備を敷いた内野手の頭を越えたり、内野の間を抜けてヒットになるパターンだってあります。
このように1得点+バッターが出塁できる可能性が残るんですよ。
どうですか?
外野フライと内野ゴロどっちを狙った方が有効か大きな差が出ましたよね。
極端なダウンスイングはダメ!
ただし、いくら叩きつけると言っても、極端にダウンスイングをするのはNGですよ。
極端なダウンスイングはボールをもろに点で捉えることになり、空振りの確率が上がってしまいます。
そうではなくて、ボールの上っ面を強く叩く。これがポイントです。スイングはいつもより気持ちダウンスイングくらいで大丈夫です。
ランナー3塁というチームにとって大きなチャンス。確実に1点が欲しい場面ではヒットや大きい当たりを狙うのではなく、こうしたチームバッティングができるプレイヤーこそチームにとって大事な存在であり勝利に貢献できるプレイヤーです。