素振りをするとき、マスコットバットをメインに使っているプレイヤーも多いと思いますが、毎日マスコットバットだけを振っているとバッティングフォーム崩してしまう可能性があります。
学校や企業の部活に所属していて毎日フリーバッティングや他のバッティング練習もできるならいいんですが、草野球のように週末は試合だけで、平日は毎日素振りだけしか練習できていない状態だと特に危険です。
なんでマスコットでフォームが崩れる?
重いバットを振ると、バットのヘッドが下がってしまったり、重さに負けじと下半身をおろそかにした腕(手)が中心のスイングになったりします。
そんなスイングを毎日続けていると、無意識のうちにヘッドが下がったり、理想とは違うバッティングフォームが身に付いてしまう危険性があるのです。
マスコットバットで素振りする意味を考えよう
では、なぜマスコットバットで素振りをするのか考えてみてください。
マスコットバットを使って素振りする目的は主に、
- スイングスピードのアップ
- スイングに必要な筋力のアップ
- 試合で使うバットを軽く感じさせるため
などが挙げられると思います。
これに共通しているのって、バッティングに必要なパワーのアップですよね。バッティングフォームをチェック・矯正するためならマスコットバットじゃない方がいいですよね。
このようにマスコットバットで素振りをするにも、きちんと意識するべき意味があるんです。
これがわからずに、ただ単に「重いバットを振っとけばいいんでしょ。」という考えで素振りをしているようでは非常に効率の悪い練習と言えます。
ではどのようにすれば効率の良い素振りができるでしょうか。
マスコットと試合で使うバットをきちんと使い分ける
「素振り」にも自分が設定する目的次第では、練習方法や使うバットが変わってきます。
これをしっかりと理解したうえで素振りすることによって効率よく意味のある素振りをすることができ、結果的に打撃力の向上に繋がります。
これはあくまで僕がやっている素振り方法ですが、一例として紹介しましょう。
バットを使い分ける素振り方法
僕はあまり回数を設定しないんですが、わかりやすく紹介するために約100回で設定してます。
【1】まずはマスコットバットを使って20回くらい振ります。パワーアップを目的に素振りします。また、重いバットだからこそ崩れやすい部分も意識します。
※バットのヘッドが下がらないことを意識
※ドアスイングになっていないかチェック
【2】次に早素振りを10回×2セットやります。スイングスピードアップを目的に素振りします。
※終盤の疲れた状態でこそしっかりと振ることを意識
※腕(手)が先に出ていないかチェック
【3】ここでバットを試合で使っているバットに変えます。バッティングフォームのチェックを目的に20回くらい素振りします。自分が課題にしていること、気をつけているポイントを重点的にチェックです。
※ミートポイントを意識
※体重移動で重心が後ろに残っているかチェック
※踏み出す足の位置をチェック
※スイング音のキレをチェック
ちょっと今日はスイングが良くないなと思ったら、スロー素振りも加えます。徹底的にフォームの確認です。
【4】バットはそのままでコース毎の素振りをします。内角、外角、高め、低めを想定して20回素振りします。
【5】マスコットバットに変えて【1】を繰り返します。重さにも慣れてきた頃なので、より【3】に近いようなフォームにもこだわります。
【6】これでラスト。試合で使っているバットに変えます。もう100回到達してますが、最後は試合で使うバットで納得のできるスイングが連続3回できるまで終わりません。疲れもあるし、連続って案外キツイものです。
納得できたらメニュー終了です。
以上のように、素振りするだけでも色んな目的に沿った練習方法があったり、人によって違った意識やチェックの仕方があるんです。
僕の練習方法をマネする必要はありませんが、意味のある素振りをするためには一つ参考にしてみてください!