盗塁対策だけじゃない!クイックモーションはバッターのタイミングを外すこともできる

投手編
クイック投球

通常は盗塁対策として使うクイックモーション。

実はクイックモーションというのは、バッターのタイミングを外す目的で使うのもすごく有効なんです!

ランナーが居ないときもセットポジション投球するピッチャーには特に使って欲しい技術です。

なんでバッターのタイミングがズレる?

クイック投球

足を上げて投げる通常投球とクイック投球とでは、バッターのタイミングの取り方が変わってきます。

例えば、最初からピッチャーが足を上げて投げてくるつもりでバッターが構えていると、急にクイック投球が来たとき、テイクバックやバッターが足を上げるタイミングがかなり遅れます。本来は絶好球のはずのボールも上手く捉えることができません。

ピッチャーとバッター間の距離は18.44m。たっこれだけの距離ですから、0.1秒単位で感覚はかなり違ってくるのです。

クイックモーションの上手な使い方

クイック投球

クイックモーションでバッターのタイミングを外すには、どのカウントで使うかがポイントです。

バッターには通常投球のタイミングで待たせる必要があるので、通常投球を何球か続けてそのタイミングを相手に植え付けます。そして、勝負カウントでクイックモーションを使うのが理想です。

こうやって解説されると2ストライク追い込んだ状況で使うべきかと思うかもしれませんが、ピッチャーに自信のあるウイニングショットがあるなら、2ストライク追い込むためにクイックモーションを使うのもアリですよ。

クイックモーションはストレートが有効

クイック投球

クイック投球は変化球や緩急よりもストレートの方が有効です。

なぜなら、バッターはクイックモーションによってタイミングが遅れているので、遅い系のボールを投げると対応されてしまいます。クイックモーションはストレートこそ最強なのです。

ただし、クイックモーションは通常投球に比べて球の威力やスピードは落ちやすいので、投げるコースが甘くならないように注意。

ストレートの速さ、コントロール、変化球だけが投球術ではありません。バッターとの駆け引きやタイミングをズラすという投球も立派な投球術です。

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