ランナー1・3塁のディレードスチールは、一体どのタイミングで行うべきでしょうか?
絶対的な決まりがあるわけではないんですが、ディレードスチールが成功しやすい場面、ディレードスチールをすべき状況というのがあるので紹介したいと思います。
ディレードスチールが決まりやすい場面
それはズバリ2アウトです!
2アウトでディレードスチールによって一塁ランナーが挟まれると、守備側はランナーをタッチしてアウトにすればチェンジだから深追いしてくれる可能性が高いんです。
深追いしてくれれば三塁ランナーは当然ホーム突入しやすくなり、セーフの確率も一気に高まります。
もし相手守備側が三塁ランナー警戒で一塁ランナー無視の場合は、一塁ランナーの単独スチールという形で2・3塁の形にすればOKです。リスク無しでランナー2・3塁が作れれば、むしろ儲けものです。
ノーアウトや1アウトでディレードスチールをやってしまうと、叩けば1点入る状況だし、失敗したとき一気に流れを失う可能性があるのであまりオススメできません。
ただし、次のような状況であればディレードスチールありです。
ディレードスチールをすべき状況
ディレードスチールが決まりやすい場面とは別に、ディレードスチールをすべき状況というのもあったりします。
以下条件が揃っているときはディレードスチール敢行でいいでしょう!
条件
【2】タイムリーヒットを打つのが困難なピッチャーである
【3】バッターにタイムリーヒットや叩くバッティングが期待できない
【4】相手の二遊間の守備力が低い、肩が弱い
【1】~【3】のように、相手投手のレベルが高くてなかなか打撃だけでは点が取れない場面やバッターから打点を生むのが厳しそうな場合はディレードスチールを選択していいでしょう。
例えば、バッター4番のときにディレードスチールをしたらもったいないけど、下位打線ならやってもいいですよね。
また、【4】のように相手守備力が低い場合もディレードスチールの成功率を高めます。
何を選択したら得点の確率が最も高いのか
結局、1・3塁の場面で考えて欲しいのは、今ここでどんな作戦を選択したら得点できる確率が一番高いのかを考えてください。
相手投手のレベル、バッターボックスにいるバッターのレベルや調子、相手の守備力、アウトカウント、点差、イニング。これら全ての状況を加味しましょう。
ディレードスチールは点をとるための一つの作戦に過ぎません。
叩くバッティングをするのか、スクイズをするのか、ディレードスチールをするのか、バッター勝負で自由に打たせるのか。それこそが戦術です。