近年、より安全に頭部を守るという目的からヘルメットにフェイスガードを付ける選手が増えてきています。プロ野球選手にも多く見られるようになってきたことから、草野球でもフェイスガードを利用する選手が増えてきたように思います。
フェイスガードの普及が増えることは良い傾向だと思いますが、実際に試合での使用は認められるのでしょうか?
結論から言うと草野球でもフェイスガード付きヘルメットは使用できます。ただし、大会によって制限があります。
全日本野球協会が公開している情報などを基に解説していきます。
フェイスガード付きヘルメットの着用は認められている!
2019年3月20日の時点では、「打者用ヘルメットへのフェイスガード取り付け等の改造禁止について」というルールが設定されていました。ここに記述されているのは、ヘルメットにフェイスガードを付けることは改造と見なされ禁止になっているようです。
しかし、2021年6月15日に一般財団法人製品安全協会が、野球及びソフトボール用ヘルメット(捕手用除く)のSG基準を改正したことにより、草野球でも顎ガードつきヘルメットの使用が許可されることになりました。
ここに詳細が公開されています。
しかし、注意点があります。
SG基準を満たした顎ガードつきヘルメットとは?
結局はSG基準を満たす必要があるということです。
すなわちSGマークが無いヘルメットはこれまで通りNGということになると思われます。後付フェイスガードのヘルメットもこれまで通り改造ヘルメットと見なされる可能性が高いです。
おそらくミズノ社やZETT社などが既製品としてSGマーク付きの顎ガードつきヘルメットを商品化すれば、それは使用可能になると思われます。しかしながら、ミズノ社やZETT社の公式オンラインショップを検索しても、それは見当たりませんでした。
野球ショップ「スワロースポーツ」にはフェイスガード付きヘルメットが販売されていますが、SG保証の対象外なので、おそらく改造ヘルメット扱いになる可能性があります。
連盟によっては使用可のところもある
ただし、連盟によっては後付フェイスガードのヘルメットを使用できるところもあります。具体的な所属は言えませんが、私の所属している連盟では審判に確認したところ使用OKの許可が出ました。
事前に所属している連盟の審判に確認すれば問題なく使用できることもあるので、まずはチーム代表者に掛け合って確認してもらいましょう。
オープン大会は余程派手な改造でない限り問題なく使用できるはずです。