
タッチプレーはタッチの早さがアウト、セーフを左右する。
タッチプレーで味方からどんなに良い送球が来ても、タッチするプレイヤーが下手だと本来アウトのプレーもセーフになってしまいます。0.1秒を争うプレーなので、無駄な動きは一切許されません。
では、一体どのようにすればより素早いタッチができるのでしょうか?
解説していきましょう。
送球を迎えに行ってはいけない
タッチプレーで一番やってはいけないのが、送球を迎えに行って前でキャッチしてしまうこと。
それはなぜか。
送球されたボールの速さと、キャッチしてからの手の動きはどちらが早いでしょうか?
断然送球されたボールの方が早いですよね。
逆に言えば、タッチというのは送球のスピードを利用してギリギリまでキャッチせず、ベースの真上でキャッチして真下にそのままストンと下ろす。これが素早いタッチのコツです。
▼悪い例
▼良い例
また、半身の体制でキャッチするというのも忘れないでください。正面に構えてタッチにいくと、体を反転させるという無駄な動きが生まれます。
送球がきちんとベース上に来ればという前提にはなりますが、これが一切無駄のない動きになります。
もしボールが逸れてしまったら、逸れた中でどこでキャッチすれば最短距離でタッチできるのかを瞬時に考えましょう。タッチにいっても絶対にセーフになってしまうくらい送球が逸れてしまったら、タッチのことは一切考えず後ろに逸らさないことを最優先にしてください。
グローブのウェブ部分でキャッチする
タッチプレーのもうひとつのコツが、来た送球はグローブのウェブ部分でキャッチするということ。
タッチプレーでは、タッチにいく動作とランナーにグローブを蹴られてしまった時に、グローブからボールがこぼれてしまう可能性があります。
いくらタイミングがアウトでも、ボールがこぼれてしまっては台無しです。最後までガッチリボールを掴むためにも、グローブのウェブ部分でキャッチすることが最もボールをこぼしにくいのです。
アウトアピールもやっておこう
最後に。
タッチプレーでランナーにタッチしたら、審判に向かって「アウトー!!」と声を出しグローブを掲げてアウトアピールをしましょう。
セーフかなというタイミングでも、アウトアピールによって審判が勢いのままアウトにしてくれる場合があります。
次のプレー(すぐに別のところへ送球する必要)がある場合はアウトアピールをしなくてもいいですが、できる状況のときは必ずアウトアピールも忘れずにやってください。
こんな小さなプレーがチームのピンチを救ってくれるのです。
内野を守っていれば試合の中でタッチプレーは必ずあります。ノックでも練習できるので、ここで覚えたことは必ず実践して身に付けておきましょう。
大事な試合、そのタッチひとつが勝ち負けを左右するかもしれません。